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体重コントロールと栄養

ダイエット中であっても運動を行う際には食事を摂ることが大切です。確かに一部では、絶食状態での運動は脂肪をエネルギー源として優先的に使うため、脂肪燃焼に効果的だと言われています。しかし、それはあくまで一時的な効果に過ぎず、体の状態や運動の強度によっては、かえってマイナスに働いてしまう可能性があります。特に注意が必要なのは、朝一番の空腹時に行う運動です。

早朝は自然と低血糖状態になっていることが多く、そのタイミングで何も食べずに運動を始めてしまうと体は筋肉の分解を進めてエネルギーを得ようとします。つまり、脂肪ではなく筋肉を構成するたんぱく質が分解されてしまい、結果として筋肉量が減少する恐れがあるのです。ある研究では1時間のサイクリングを行った際、消費エネルギーのうち約10%がたんぱく質の分解によってまかなわれていたという報告もあります。このような状態はボディラインの引き締めや代謝の向上を目指して運動をされている方にとっては、逆効果となってしまいます。

また、低血糖状態では集中力や判断力が低下しやすく、適切な運動強度の設定が難しくなります。本来、脂肪燃焼を目的としてある程度の強度でトレーニングを行いたい場合でも、エネルギーが不足している状態では思うように体が動かず、結果として効果的な運動ができなくなってしまいます。無理に運動を続けても思ったような成果が得られず、体調を崩すリスクも高まります。

一方で運動前に何かしらの栄養を摂取しておくことで、運動中のパフォーマンスが大きく向上するとされています。エネルギー源がしっかりと確保されていれば、トレーニングの質も高まり、結果として運動中および運動後のカロリー消費量も増加します。これは脂肪燃焼を目指す上でも非常に重要な要素です。また食事のタイミングについても、運動前にエネルギーを補給したほうが、運動後にまとめて摂るよりも効果が高いとされています。

つまり、ダイエット中だからといって食事を我慢しながら運動することが必ずしも良いとは限りません。むしろ、適切なタイミングでエネルギー補給を行うことで、体への負担を抑えつつ、より効果的に脂肪燃焼や筋力強化といった目標を達成することができます。運動前には軽くでも栄養を摂取し、空腹状態での無理な運動は避けることが、長期的な健康づくりや理想の身体づくりへの近道となるでしょう。

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