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トレーニングにおけるトリプルエクステンション

トレーニングにおけるトリプルエクステンションは、足関節(足首)、膝関節、股関節の三つの主要な関節を同時に伸展させる動作で、特に爆発的な力を必要とするスポーツにおいて重要な役割を果たします。トリプルエクステンションは、ジャンプやスプリント、ウェイトリフティングなど、瞬発的な力を発揮する運動で効果的に活用されます。この動作の本質は、これらの関節を連動させることで、下半身の筋肉を最大限に活用し、地面を強力に押すことです。

まず、トリプルエクステンションを理解するために、エクステンションとは関節の角度を広げることを意味します。足関節では底屈(足首を下に向けて伸ばす動作)、膝関節では伸展(膝を真っ直ぐに伸ばす動作)、股関節では伸展(股関節を後ろに引いて伸ばす動作)が行われます。これらの関節の伸展が同時に発生することにより、身体全体が一気に伸び力強い動作を生み出すことができます。

トリプルエクステンションが重要なのは爆発的な力を発揮するためにこの動作が不可欠だからです。スプリントやジャンプでは下半身の筋肉を効率よく使って地面を蹴り、推進力を生み出します。トリプルエクステンションはこれらの筋肉が協調して働くことで、最大の力を引き出すための基本的なメカニズムとなります。例えばスプリント時においては、この動作によって脚が地面を強力に蹴ることができ、推進力が得られます。ジャンプ時にもトリプルエクステンションが効果的に働き、爆発的な力を垂直方向に伝えることができます。

トリプルエクステンションをうまく活用するには、下半身の筋肉群が連動して動くことが求められます。特に大腿四頭筋、ハムストリング、大殿筋(臀部の筋肉)、腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)などが協調して収縮し、力を効率よく地面に伝える役割を果たします。これらの筋肉が同時に働くことで、強いパワーを発揮し、スポーツパフォーマンスの向上につながります。

研究によってもトリプルエクステンションの重要性が示されています。例えばウェイトリフティングのような競技では、クリーンやスナッチの動作においてトリプルエクステンションが必要不可欠です。これらの研究はトリプルエクステンションをうまく活用することで、スプリントやジャンプのパフォーマンスが向上することを示しています。また速筋(タイプII繊維)の発達を促し、筋力やパワーの向上にも寄与することが明らかになっています。

さらにトリプルエクステンションは関節の可動域や柔軟性、筋肉の協調性にも大きく依存します。例えば股関節の柔軟性が不足していると、トリプルエクステンションの動作が不完全になり、力を十分に発揮できません。このためトリプルエクステンションを効果的に行うためには、柔軟性や筋力トレーニングが重要です。特に股関節や膝関節、足関節の可動域を広げるストレッチや筋力トレーニングが求められます。

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